平成19年度金沢大学資料館・附属図書館特別展

儀式風俗図絵,加賀藩年中行事図絵
「儀式風俗図絵」「加賀藩年中行事図絵」は,金沢を描く風俗画家 巌如春(いわお じょしゅん)が昭和の初期に描いたもので,県内外から展示会等に出陳依頼の多い作品です。このページでは,2つの図絵の中から,数点ご紹介しましょう。会場では現物の部分展示のほか,全画像をDVDで上映しますので,是非会場までお越しになってご覧下さい。

なお,実際の展示では,今回のテーマである,師範教育や女子教育に関連した図絵を,随時入れ替えながら展示する予定です。展示の予定は以下のとおりです。
展示期間 儀式風俗図絵 (昭和8) 加賀藩年中行事図絵 (昭和7)
10/15(月)〜10/21(日) 元日拝礼 輿入 婦人の年始 武家の輿入
10/22(月)〜10/28(日) 七草 食初 越前万歳 明倫堂と経武館
10/29(月)〜11/4(日) 寺子屋 髪置 飴の早細工と心太売 寺子屋
11/5(月)〜11/11(日) 七夕 袴着 七夕 袴着の式
11/12(月)〜11/16(金) 煤払 雛祭 結髪 追儺の式

寺子屋
(儀式風俗図絵から)

今回の特別展のテーマが「教える×学ぶ」ということで,ポスター等の写真に使用したものです。
食初
(儀式風俗図絵から)
子供が一生食べるのに困らないようにと願って,誕生後100日前後に行われる儀式。初めて乳以外のものを食べる(まね)をします。
髪置
(儀式風俗図絵から)
2〜3才ぐらいまでは剃り上げていた髪をこの儀式を機に伸ばし始めます。

袴着
(儀式風俗図絵から)
この日から,自分で袴を穿けるようになるというけじめの儀式です。

この碁盤の上から飛び降りるという儀式は,子供の自立と開運を願うものです。現在も金沢市内の石浦神社の七五三でも行われています。