業績データベース・機関リポジトリ連携プロジェクト
プロジェクト概要
■このプロジェクトは,機関リポジトリ(IR)と業績データベース(ADB)との間でのデータの連携利用を可能とするプログラムを開発することを目的とし,国立情報学研究所次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 平成18年度委託事業(領域2)として実施したものです。
■担当大学:金沢大学(プロジェクト進行調整,基本設計),早稲田大学,九州大学(基本設計補助)
■プログラム開発は,以下の「代理登録型」と「ユーザ支援型」の2つのモデルに分けて実施した。
●モデル1 金沢大学、早稲田大学(代理登録型)
教員がADBに業績を登録・更新する際,以下の機能によりIRにも登録されるもの。
- 論文等のコンテンツをIRにアップロードする機能をADBに付加。
- ADBの主要な書誌的データ(著者,論文タイトル,雑誌名など)を選択的にIR側に取り込むことを可能とする。
- ADB側から,IR側のコンテンツへ利用者を誘導するリンクを実装する。
*ADB登録・更新及び論文のアップロードは教員が自ら行なうが,IRへの登録などは図書館員のマニュアル操作で実施する。
●モデル2 九州大学 (ユーザ支援型)
ADBシステムに大幅な改造を加えることなく,IRシステムとの連携を実現する方法について検討を行ったもの。
- 利用者はADBの書誌情報から,ワンクリックで一次情報へナビゲートすることが可能。
- 学内研究者に対して,IRへのデータ登録を促すシステムを開発。
- ADB,IRを含めた学内のデータベースの統合検索環境を構築。
スケジュール
金沢大学が主担当として,連携大学の早稲田大,九州大学と開発コンセプトの摺り合わせを実施した結果,開発の考えが大きく2つに分かれることが判明したため,以下のとおり,2つのモデルに分けて開発を実施した。
■共通
- 平成18年9月26日 ADB,IR連携打合せ(金沢大,早稲田大,九州大各IR担当者,ADB業者@早稲田大学図書館)
- 平成18年12月7日 CSI参加大学にADBとIRの連携に関するアンケート調査を実施(回答16大学(回答率28%))
■モデル1(代理登録型)
- 平成18年6月30日 ADB,IR連携打合せ(金沢大IR担当者,金沢大ADB担当者,IR業者,ADB業者@金沢大学附属図書館)
- 平成18年8月30日 ADB,IR連携打合せ(金沢大IR担当者,金沢大ADB担当者,IR業者@金沢大学附属図書館)
- 平成18年9月~12月 電子メール,電話等による打合せでモデル1採用大学による仕様の打合せ)
- 平成19年1月 業者にモデル1のADB,IR連携システムの開発を発注(金沢大,早稲田大)
- 平成19年3月 モデル1の開発関連ドキュメント公開予定
■モデル2(ユーザ支援型)
- 平成18年4月~平成19年2月 ADB,IR連携打合せ(計20回)(九州大附属図書館,大学評価情報室,業者)
- 平成18年6月13日 ADBデータの内容確認作業(九州大)
- 平成19年1月 業者にモデル2のADB,IR連携システムの開発を発注(九州大)
- 平成19年1月12日 連携に関する事務手続きの確認(九州大附属図書館,事務局企画課,大学評価情報室)
- 平成19年1月31日 IR及びADBデータの照合作業(九州大)
プログラム概要
- モデル1 代理登録型(PDFファイル)
- モデル2 ユーザー支援型(PDFファイル)
アンケート
アンケート調査結果(2006年実施分)
平成18年度CSI事業参加大学を対象として,各大学の業績データベースの導入状況について以下のとおり,アンケート調査を実施した。
- 実施時期:2006年12月7日~12月22日
- 配布方法:CSIメーリングリストで送信
- アンケート用紙:配布した調査票(PDFファイル)
- 集計結果:集計結果(Excelファイル)
- 回収率: 16件/57件(28%)
- アンケート調査の依頼文(PDFファイル)
業績DB・機関リポジトリ連携プログラムについての簡易アンケート(2008年実施)調査結果
以下は,2008年度待つにDRFメーリングリストを通じて実施した,「業績データベース・機関リポジトリ連携プログラムについての簡易アンケート」の集計結果です。当プロジェクトで開発したプログラムの利用等について調査を行ったものです。
- 実施時期:2008年3月下旬
- 配布方法:DRFメーリングリストで送信
- アンケート用紙:配布した調査票(PDFファイル)
- 集計結果:まとめ(PDFファイル)|集計結果(PDFファイル)
- 回答数: 22件 ※2008/06/06 集計データを2件追加しました。
- アンケート調査の依頼文(PDFファイル)
※総回答数が少ないため,「大まかな傾向を知るための参考データ」としてご覧下さい。
関連資料
以下の資料については,一部非公開部分があります。ご了承下さい。非公開部分及び下記の内容については問い合わせ先までお尋ねください。
■連携仕様書
- 金沢大学教育研究等実績データベースと学術情報リポジトリ(KURA)との連携について:仕様書(PDFファイル)
- DSpace V1.3.2 日本語版スタートパッケージ゙改修及び機能追加に関する仕様書(PDFファイル)
■DSpace側システム関連
【プログラム】
- 連携システムDSpace側アップロードツールについて(PDFファイル)
☆連携関連ソースプログラムDSpace1.3.2用;src.zip/DSpace1.4.2用;src2.zip
☆設定マニュアル(PDFファイル) - 連携システムDSpace側ハンドル出力ツールについて(PDFファイル)
☆ハンドル出力ツールソースプログラム(src3.zip)
☆ハンドル出力ツール設定仕様書(PDFファイル)
☆ハンドル出力ツール設定手順(PDFファイル) - DSpaceアイテム一括移動ツール について(PDFファイル)
☆アイテム一括移動ツール(move.zip)
【関連ドキュメント】
- DSpace V1.3.2 日本語版スタートパッケージ オプション 業績データベース連携 機能概要(PDFファイル)
- DSpaceと業績データベースの項目対応表(Excelファイル)
- Dspaceと業績データベース連携システムメッセージ(PDFファイル)
- 業績連携ツール設定手順概要(PDFファイル)
- DSpaceシステム設定シート(非公開)
■JuNii2対応表
メタデータフォーマット(JuNii2) 各データ要素の入力内容一覧(金沢大学)(PDFファイル)
■金沢大学教育研究等実績データベースと機関リポジトリとの連携の手順について
沢大学教育研究等実績データベースと機関リポジトリ(DSpace)とを連携させるために必要な手順について。以下のリンクをクリック後,ダウンロードしてご利用下さい。
- 金沢大学教育研究等実績DBとの連携手順資料(PDFファイル)
実際に連携を行う場合は,DSpaceの改修作業も必要です。詳細はコチラをご覧下さい。
■NII説明資料(名寄せ研究会,2007年2月27日)
IR・業績DB連携簡易説明資料(PDFファイル)