館長挨拶

   

博く之を学び,審らかに之を問い,慎んで之を思い,明らかに之を弁じ,篤く之を⾏う*。

 

平素金沢大学附属図書館の活動にご理解とご協力を賜り感謝しております。

 金沢大学附属図書館は,その基本理念に謳うとおり,かつて加賀金沢を「天下の書府」と言わしめたこの地の学問に対する深い情熱と,流行におもねることなく伝統美を斬新な意匠で織り上げてきた繊細な感性とを己のものとして受け継ぎ,本学の学術情報の揺るぎなき礎となり今日まで続いております。
 金沢大学附属図書館の使命は,金沢大学憲章に謳われた「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」という本学の理念を支え,「卓越した知の創造」と学生の「自学自習」を促進するために,学術情報資源の収集,整理,保存,発信に力を注ぐとともに,一冊の本,一人の利用者たりともおろそかにしない万全のサービスを具体化することに他なりません。
 202X年には,いわゆる人工知能が,人間の知能を凌駕する時代を迎えると言われています。この差し迫った状況で,大学の附属図書館としてのあり方を考えるとき,図書館が担ってきた役割を新しい視点で紐解き,未来に備えることが不可欠であることは言を俟ちません。金沢大学では,「人工知能等の新技術がいかに進展しようとも,人と人との直接的な交流による学びの場は不可欠」,「図書館は,あらゆる社会の変化に適応できる柔軟な図書館へと進化すべき」との認識の下,「“知と創造の学修館” -常に先進的で,心地よい空間の創出-」を目指して,未来図書館構想を立ち上げています。
 しかしながら,今日の厳しい財政状況の下,金沢大学で今後の継続した図書館事業を更に進めるには,皆さまからのご支援が必須であります。冒頭に引用した文章こそが,大学附属図書館で担える学びの本質です。本基金により,未来の大学図書館のあるべき姿を実現し,未来を担う若者を育てるために,ご寄附額の多寡を問わず一人でも多くの皆さまからのご協力を心よりお願い申し上げます。                

                           

⾦沢⼤学附属図書館⻑  岩⾒雅史

 

*博(ひろ)く之を学び,審(つまび)らかに之を問い,慎んで之を思い,明らかに之を弁じ,篤(あつ)く之を⾏う。
:「博学審問」の四字熟語として知られている中庸の⾔葉。「広く学んで詳しく問いただし,学問の道を究めること。広く学んで知識を広め,細かに詳しく疑問を起こし問うこと。(三省堂新明解四字熟語辞典)」

 

 


■本基金についてのお問い合わせ

金沢大学附属図書館 情報企画課総務係 

TEL : 076-264-5200(平日9:00~17:00)

E-Mail:jishu@adm.kanazawa-u.ac.jp

 

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