平成25年10月7日(月），モニュメント除幕式に引き続いて，１２時４０分から医学図書館２階の十全記念スタジオにおいて，医学図書館講演会「よく日本一だった―『金沢大学医学部創立百五十周年記念誌』の編纂で学んだこと―」が開催されました。
　講演者の山本博医薬保健総合研究科長は，昨年発行した「金沢大学医学部創立百五十周年記念誌」の編纂のために行った様々な調査を通じて，明らかになったことを説明しました。特に「震災対応の歴史」の章では，関東大震災（大正１２年）の際に他の機関に比べて手順よくできたことが，福井地震（昭和２３年），能登半島地震（平成１９年），東日本大震災（平成２３年）での適切な対応に繋がったこと，また「戦争と学問」の章での，戦没者調査が今回の編纂における記録の照合につながったことなど，先人の苦労や辛さが身に詰まされる，編纂者ならではの経験談を披露しました。
　一般市民を含む約６０人の参加者は，多くの日本一を輩出した金沢大学医学部（類）のあゆみや先人の功績について熱心に耳を傾けました。最後に山本研究科長は，「今後は，金沢大学の全員が日本一を目指さなければならない。」と述べ，金沢大学関係者は，改めて身の引き締まる思いになりました。