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大学での学びの基本 Basics of Learning at University


大学での学びの基本は,自学自習です。そこでは,自分自身が持った疑問について,具体的なテーマを設定し,調査し,考え,書く,発表するといったアクティブな姿勢が求められます。金沢大学
附属図書館では,図書館職員とLAやLeCISが連携して,そのサポートを行っています。

まずは,共通教育科目「大学・社会生活論」のテキストの第1章~第2章をしっかり読んでみましょう。
以下,大学での学びの中心であるレポート執筆プレゼンテーションについてのスキルや手順を紹介します。これらの内容については,附属図書館が担当している授業やセミナー等でも説明を行っています。併せて次のページの資料もご覧ください。(→:作成中)



1  テーマを設定し,調べる
大学の授業では,期末にさまざまなレポート課題が課せられます。レポートは,大学における学びの中心であると同時に,卒業論文や学術論文など「アカデミックな文章」を将来執筆するための基礎となります。書くことを通じて,思考を深めるのがレポートの狙いです。

一般に大学で出されるレポートは,次の4つのタイプに分けられます(井下(2013) p.24-25)
 説明型 授業やテキストの内容の説明。ブックレポート。調べ学習。
 報告型 実習の結果の報告(看護実習,教育実習,フィールド調査の報告)
 実証型 テーマについて実験・調査を行い,その結果に基づき実証
 論証型 与えられたテーマについて論証(テーマを絞り,資料を調べ,根拠に基づき,自分の主張を論理的に組み立てる)

以下では,大学の学びや研究の核となる論証が求められる,論証型レポートについて説明します。その他のタイプについても,根拠に基づいて述べるという点は共通します。

どう論証を行うかが,レポートや論文の肝になります。ここでは,
詳細は述べませんが,次の3つのパターンがあります(戸田山(2012) p.94-96)。
 パターンA「こう思う。なぜなら」型 問題提起→結論(仮説)→論証 いきなり問題に答えてしまう。そしてそれが正しいことを確かめるというパターン。
 パターンB「いろいろ考えたらこんなんなりました」型 問題提起→論証→結論 これこれかどうか調べてみよう,と問いを立て,いろいろなデータを集めて分析した結果,こういうことがわかりましたと答えるパターン。実験や調査の報告はこの形が多い。
 パターンC「そーじゃくなくて,こーでしょ」型 問題提起→論証のうち「先行研究の批判」→結論→論証 問題提起をしておおいて,まず,これまでに提案された答えをやっつけて,自分の答えの優越性を示すというやりかた。
詳細は,戸田山(2012)などレポートや論文の作成法に関する本をお読みください。

教員から,論証型のレポートが出された場合,まず,その課題で何を求められているのかを再確認しましょう。テーマについては,教員が具体的に指示する場合と,学生自身が自由にテーマを決める場合とがあります。「自由」というと一見やさしそうに思えますが,自分でテーマを決める場合は,テーマについての予備知識と関心が必要です。また,テーマが漠然としている場合は,そのテーマを絞り込む作業も必要になります。実は,レポート作成に関しては,テーマの設定がいちばん難しい作業です。

テーマの設定については,次の2点がポイントです。
  1. その授業で何を学んだのか?
  2. 自分自身,何に関心にあるのか?
やりたいことが決まっている人は良いのですが,そうでない人は,何らかの形で自分自身の問題意識を持つ必要があります。その際,次の点を意識するのが良いでしょう(戸田山(2012) p.57)
  1. まずは,教員から出された条件に従う
  2. 予備知識を得る。余裕があれば,やや幅広に周辺知識を得ることを心がける。テーマの見取り図やきっかけとなるような資料を読むのが良い
具体的には,次のような資料を図書館で探したり,書店で購入して読むのが良いでしょう。
  1. 百科事典や教科書を読む:まず,テーマについてバランスの良い軸を作ることを意識する。いきなりWebページで無闇に情報を調べると知識が偏る場合があります。金沢大学で契約しているオンライン百科事典「ジャパンナレッジ」も役立ちます。
  2. 入門書を読む:新書がお薦めです。古典的な本や原典がある場合でも,オリジナルそのものを読むよりは分かりやすく書かれています。また,現代との関連が分かる場合があります。
  3. 基本文献を読む:とりあえずは,上記の百科事典や入門書に引用されている基本文献を芋づる式に読んでいくのが良いでしょう。
  4. テレビ番組,ラジオ番組,新聞,身の回りの何でも...テーマについて色々とアンテナを張っておくと自然に情報が入ってくるものです。
(参考)オンライン百科事典を使った研究テーマの設定法については,次の資料も併せてご覧ください。
「オンライン百科事典を活用して研究テーマを設定しよう」(図書館ラーニング・サポート・ウィーク2017夏 配布資料)

テーマが決まった後は,レポートの中で自分が主張したいことを論証するための文献やデータなどを集めます。これは,卒業論文等の作成にあたっても同様です。
  1. 基礎的な知識の理解:既に書いたとおり,課題に応えるためには,まず基礎的な知識・概念や用語等の理解が必要です。講義ノートに加え,教科書,入門書,百科事典などで確認しましょう。
  2. 過去の研究の調査:課題に関して,過去に同様の研究が行われていないか調査します。学術的な研究の場合,先行する研究(通常は,学術雑誌に掲載された論文や学術書としてまとめられています)を踏まえた上で,そこに何か新しい発見を加える必要があります。通常のレポートではそこまでは求められませんが,過去の研究の調査をしっかり行うことで,より内容のあるレポートにすることができます。
  3. データや資料を探す「~について論じなさい」といった論証型のレポートや学術的な論文の場合,主張を支える客観的な理由や根拠が必要です。アンケート,実験,観察など自分自身でデータを作ることもありますが,既存の統計データなども使えることがあります。
  4. 時事的な情報を探す:現在話題になっている事象がテーマの場合,Web上のさまざまな情報を調べる必要があるかもしれません。ただし,Web上の情報は,玉石混交です。レポートなどで使う場合は,新聞記事など責任が明確な信頼性の高い情報を使いましょう。
以上のような,学術情報の探し方については,共通教育科目「情報処理基礎」の附属図書館担当の回で説明を行っています。図書館職員にお気軽にお尋ねください。

(参考)金沢大学附属図書館がお薦めする定番データベースについては,次のページにまとめてあります。目的に応じて,ご利用ください。
→「資料の探し方



2 書く
自分で設定したテーマや先生から出された「問い」に対して,自分自身の「答え」や「主張」を,客観的な「理由」や「根拠」とともに書くのが論証型レポートです。執筆にあたっては,むやみに書くのではなく,「序論-本論-結論」からなる「レポートの型」を意識しましょう。また,盗作と言われないように,他人の研究成果を引用するためのルールの理解も不可欠です。

こういったレポート作成の「作法」については,次を参考にしてください。

その他,レポート作成法については,沢山の本が出版されています。以下のような本を一読することをお薦めします。


3 発表する
レポートを作成したり,研究を行った後,その成果について,口頭発表(プレゼンテーション)が求められることもあります。与えられた時間内に,分かりやすいプレゼンを行う機会は,近年特に増えています。社会人になってからも必要とされる,大切なスキルです。

プレゼンテーションのスキルについても沢山の本が出版されています。以下のような本の中から気に入ったものを読んでみてください。

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