暁烏敏展:暁烏敏没後50年記念企画


◎日時  
平成15年4月7日(月)~5月30日(金)(土日祝日を除く)

◎場所

金沢大学資料館展示室

金沢大学の所蔵する未公開の書画,自筆の日記や草稿,刊行物,愛蔵の陶磁器コレクショを展示公開します
金沢大学の創設期に,青年時代から集めた5 万冊余の書籍を「暁烏文庫」として寄贈した,暁烏敏(1877-1954)は,松任市の明達寺に生まれた真宗大谷派の僧である。明治時代は宗門の禁書であった『歎異抄』を初めて世に広め,仏教の近代化に尽くした清沢満之の信仰をつたえ,仏教雑誌『精神界』を編集し,執筆者として活躍した。大正時代には,自己の性欲の懊悩の中から,独立者としての人間の解放を課題とし,年の三分の二は全国を行脚して信徒たちに語った。昭和時代前期には,世界の宗教と哲学と文学とを渉猟し,自らも世界を旅し,「浄土」としての国家の在り方を求めた。晩年は全くの盲目となり,鑑真にも似た風貌には,人間の深い精神性が体現されている。(松田章一,「こだま」149号から)


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