棟方板画愛染品 と 俳味大鑑 (暁烏文庫より)

棟方志功のオリジナル板画集と,12人の俳人・画家による画帳(肉筆の色紙)を展示します。
なかなか見られない資料です。ぜひご覧ください。

場所:金沢大学中央図書館 3階 特別閲覧室
期間:平成22年4月5日(月)~平成22年4月30日(金)
   午前9時30分~午後4時30分
   平日のみ開室,土曜・日曜・祝日は閉室します
チラシはこちら
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◆棟方板画愛染品
棟方志功(1903-1975)は,青森県に生まれ,ゴッホの絵に感銘して画家を志しましたが,その後,木版画に転じました。奔放な作風と旺盛な制作意欲で知られ,数々の賞を受賞し,国際的にも高い評価を得ています。
棟方は,昭和20(1945)年から昭和26(1951)年まで,富山県福光町に戦争疎開し,その間,地域の人々と親しく交流を持ちました。『暁烏敏全集 第3部第5巻』(昭和35年出版)には,昭和21(1946)年,棟方と暁烏敏との間に交流があったことが記されています。

◆俳味大鑑
『俳味大鑑』は,12人の俳人・画家による肉筆の色紙12枚を貼り込み画帳に仕立てたものです。出版年は,はっきりしませんが,昭和の初めごろと思われます。肉筆の色紙を集めて画集にしているため,頒布された冊子(画帳)は,1冊1冊,収録されている画や句が違っています。

【執筆者(いろは順)】・巌谷小波(1870~1933,いわや さざなみ) 句
・石井柏亭(1882~1958,いしい はくてい) 画
・富田渓仙(1879~1936,とみた けいせん) 画
・大谷句仏(1875~1943,おおたに くぶつ) 句
・小川芋銭(1867~1938,おがわ うせん) 画
・河東碧梧桐(1873~1937,かわひがし へきごとう) 句
・高浜虚子(1874~1959,たかはま きょし) 句
・内藤鳴雪(1847~1926,ないとう めいせつ) 句
・中村不折(1866~1943,なかむら ふせつ) 画
・松瀬青々(1869~1937,まつせ せいせい) 句
・近藤浩一路(1887~1962,こんどう こういちろ) 画
・下村為山(1865~1949,しもむら いざん) 画