講演会「アーカイブズと自校教育」のお知らせ
金沢大学創基150年記念「講演会・シンポジウム」シリーズ第1回 平成21年度金沢大学資料館特別講演会 「アーカイブズと自校教育」
12:30~ 受付 13:10~ ミニ講演 『金沢大学150年の歴史と自校史教育プラン』 金沢大学資料館長 古畑徹 13:30~ 講演 『大学改革とアーカイブズ・自校教育の役割』 立教学院本部調査役 東京大学名誉教授 寺﨑昌男氏 |
寺﨑昌男先生 プロフィール紹介
1932(昭和7)年生まれ、福岡県出身。 1964年東京大学教育学研究科修了後、野間教育研究所員、立教大学文学部教授、東京大学教育学部教授、桜美林大学教授等を歴任。現在、立教学院本部調査役、東京大学名誉教授、桜美林大学名誉教授。専門は、日本近代教育史・大学史。東京大学百年史編集委員長、大学教育学会会長を務めた。 著書は「大学改革 その先を読む」「東京大学の歴史 大学制度の先駆」「大学は歴史の思想で変わる」や、共著「戦後日本教育史」「総力戦体制と教育」など多数。 |
講演会開催にあたって
金沢大学資料館長 古畑徹
近年、自校教育を取り入れる大学が増加しています。その原因の一つは、大学全入時代を背景に、入学した大学に対する「思い入れがない学生」、もう少し固い言葉に置き換えると、帰属意識の薄い学生が増えてきていて、それが学生の学習意欲や学生生活、あるいは卒業後の出身校に対する有形・無形の貢献に影響するとみられるところにあります。また、伝統ある大学ほど、学生たちに建学の精神や伝統を継承していってもらうべく、自校教育のうちの自校史教育に熱心な傾向もあります。そうした時、その大学の博物館・資料館などが大きな役割をはたしているようです。 金沢大学は、2012年に、その出発点となった加賀藩種痘所の設置から150年となり、その記念イヤーに向けて創基150年事業も始まりました。そうした歴史ある大学にも関わらず、自校教育はごくわずかしか行われておらず、その伝統をよく知らない学生たちが少なからずいます。 そこで、本資料館として、この創基150年に向けて自校史教育の授業を立ち上げられないか、検討に入りたいと考え、そのための第一弾として「アーカイブズと自校教育」という特別講演会を組むことにしました。 講師には、大学史研究の第一人者であり、大学教育学会前会長でもある寺崎昌男先生をお呼びし、「大学改革とアーカイブズ・自校教育の役割」というご講演をいただくことにしております。また、本学資料館長・古畑徹が、現時点での本学自校史教育のアイデアを「金沢大学150年の歴史と自校史教育プラン」と題するミニ講演で報告いたします。学内外の皆様には、ふるってご参加いただければ幸いです。なお、本特別講演会は、金沢大学創基150年記念「講演会・シンポジウム」シリーズの第1回になります。 |