第59回金沢大学暁烏記念式・記念講演「アメリカ人の見た日本の宗教」

 日時:平成20年4月21日(月)14:00~16:00
 場所:金沢大学附属図書館AV室[
地図

○記念式典(午後2時00分~2時30分)

○記念講演(午後2時30分~4時00分)

 アメリカ人の見た日本の宗教
         -地の果てへの旅-

 
 講師:D.K.アンドリューズ氏
        金沢大学人間社会学域 国際学類准教授


*PDF版のポスター

【記念講演講師紹介】

D.K.アンドリューズ (Dale Kenneth Andrews)
1968年 アメリカ生まれ
1996年 南イリノイ大学卒業
2005年 東北大学大学院文学研究科助手
2007年 金沢大学文学部准教授

専門分野
 宗教学

所属学協会
 The American Folklore Society(アメリカ民俗学会)
 International Association for the History of Religions(国際宗教学宗教史学会)
 日本宗教学会
 日本民俗学会
 印度学宗教学会
 北陸宗教文化学会
 東北民俗の会
 青森県民俗の会

[暁烏記念式とは]
石川県松任市出身で、明治・大正・昭和の思想界・宗教界に大きな影響を与えた暁烏敏(あけがらす・はや)師が、個人蔵書としては類を見ない広範な学問分野の書籍約5万冊を、金沢大学に寄贈されたことを記念し、師の遺徳を偲ぶ行事として、毎年挙行されている。今年は58回目を迎えた。

[暁烏 敏について]
暁烏敏(1877~1954)は,松任市の明達寺に生まれた真宗大谷派の僧である。明治時代は,宗門の禁書であった『歎異抄』を始めて世に広め,仏教の近代化に尽くした清沢満之の信仰をつたえ,仏教雑誌『精神界』に執筆編集した。

大正時代には,自己の性欲の懊悩の中から,独立者としての人間の解放を課題とし,年の三分の二は全国を行脚して信徒たちに語った。昭和時代前期には,世界の宗教と哲学と文学とを渉猟し,自らも世界を旅し,「浄土」としての国家の在り方を求めた。
 
晩年は全くの盲目となり,鑑真にも似た風貌には,人間の深い精神性が体現されている。昭和25年,青年時代から集めた5万冊余の書籍を「暁烏文庫」として金沢大学に寄贈した。(松田章一記)